2016
04.03
領域警備、日米安保など

領域警備、日米安保など

NEWS

石破 茂 です。

平成28年度予算も年度内に成立させて頂きました。経済対策に資するべく、27年度補正予算と併せて早期執行に努めていかなくてはなりません。

全般的に静穏な審議が続きましたが、「欧州の各国の消費税率は日本と比べて高いのに、国民の痛税感が低いのは何故か」「消費税率と景気との関係を理論的に分析するとどうなるか」等々、我々政府・与党としても正確に把握しておかなければならない指摘もいくつかありました。

一方、安全保障系はほとんど見るべきものが無く、議論が深まらなかったのは残念でした。「安全保障法制は憲法違反」と繰り返すだけで、何故論理的にそうなるのかを述べないままに「憲法学者の多くがそう言っているから」では全く自分たちの主張になってはいません。

「領域警備法を制定せよ」との主張は今後大いに議論されるべきですが、武器使用権限が警察権を根拠とするのであれば、その実効性をどう担保するのか、あるいは領域をあらかじめ指定することでかえって国際的な緊張を高めることにならないか、など多くの論点があると思います。

政府の一員として現在の政府見解を踏まえるのは当然ですが、さればこそ野党の建設的な問題提起を期待したいのです。

アメリカ共和党大統領候補選びにおいてトップを走るドナルド・トランプ氏の主張は「日本の核兵器保有容認」「日本の財政負担がなければ在日米軍は撤退も」「日米安全保障条約の見直し」などエスカレートの度を強めており、その発言が単なる受け狙いなのか、それともよく考えた末のものなのか、ブレーンはいったい誰なのか、我々はよく分析しておかなくてはなりません。

日本国憲法は我が国の核保有自体を禁じてはいないが、政策的にこれを保有しない(1982年4月2日・参議院予算委員会角田法制局長官説明)、というのが政府の一貫した立場であり、核拡散阻止、NPT体制の維持という観点から、保有そのものには私も否定的な立場ですが、周辺を核保有国に囲まれた我が国において核兵器不保有を貫くためには、拡大抑止の実効性、MDシステムの信頼性、国民保護法制とその運用の確実性について詳細に点検しなくては無責任というものです。

故・清水幾太郎氏はその著書「日本よ国家たれ 核の選択」(1980年・文芸春秋)で日本の核保有について詳細に論じておられ、私なりに随分と考えてきたつもりですが、もう一度よく考えてみたいと思っています。

日米安保体制の見直しは、憲法議論と一体の重要課題です。いつも指摘しているように、同盟の持つ「同盟国の戦争に巻き込まれる恐怖」と「同盟国に見放される恐怖」というジレンマの中にあってこれをマネジメントしていくのは相当高度に知的な作業であり、不断の見直しが必要です。

先週金曜日にフジテレビ系列で放映された「ダウンタウンの本音でハシゴ酒」に出演したところ、いくつかの反響(?)を頂き恐縮に存じております。たまにはあのような番組に出るのも一興かと思うのですが、立場をよく弁えて今後も対応したいと思います。

バラエティではないのですが、「田勢康弘の週刊ニュース新書」(テレビ東京系)が先月で終了してしまいました。あのような落ち着いた深みのある番組が少なくなってしまうのはとても残念ですが、田勢康弘氏がまた別の舞台で鋭い批評精神と洞察力を発揮されることを期待します。

週末は、2日土曜日が元鳥取県議会議長 浜崎芳宏氏お別れの会(午前11時・とりぎん文化会館)、愛真幼稚園創立110周年記念式典(午後1時半・日本基督教団鳥取教会)、自民党鳥取県連街頭演説会(午後2時・JA鳥取いなば岩美支店前)、これからの中野のまちづくりを考える会「第3回まちづくりシンポジウム」で講演(午後5時・東京都中野区 中野サンプラザ・クレセント)。

3日日曜日は福田俊史鳥取県議会議員県政報告会(午前10時・郡家中央公民館)、平成28年度東部さつき会(後援会女性部)春の懇親会(午後1時・ホテルニューオータニ鳥取)、自民党鳥取県連街頭演説会(午後3時40分・かろいち駐車場、午後4時半・サンマート北園店・ともに鳥取市内)、日の丸グループ佳友倶楽部例会で講演(午後5時半・ホテルニューオータニ鳥取)、という日程です。

故・浜崎芳宏元鳥取県議会議長は、鳥取県政界の実力者として辣腕を振るわれた方で、中選挙区制の時代には、自民党の競合する先生陣営の総帥として我々と正面から対立する関係でしたが、小選挙区に移行後は親身になって様々な相談にも乗っていただいておりました。

自民党県連会長として今回のお別れの会の発起人代表を務めることとなりましたが、感慨無量のものがあります。

都心の桜もほぼ満開となりました。この週末はお花見日和になるとよいですね。

いつの日か、心ゆくまで花を愛で、気のおけない人々と酒を酌み交わし、語り合える日を夢見つつ、来週も精一杯法案審議などに臨んでまいります。

皆様、ご健勝にてお過ごしくださいませ。

(2016年4月1日「石破茂公式ブログ」より転載)

出典:http://www.huffingtonpost.jp/shigeru-ishiba/shigeru-ishiba_b_9598416.html?utm_hp_ref=japan

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